
不世出の女性歌手エリゼッチ・カルドーゾ(1920〜1990)の名盤の1枚で、この作品は1986年に録音されました。プロデュースはエリゼッチの人柄とサンバへの理解も深い名匠エルミニオ・ベロ・ヂ・カルヴァーリョ。エリゼッチのキャリアの上では本当に最後の時期ですが、それだけに歌手として最も高みに上り詰めた最高の表現を味わうことが出来ます。
これは様々なゲストを迎えて制作された企画アルバムですが、参加しているゲストは以下の素晴らしい面々です。アルシオーネ、ナナ・カイミ、カウビイ・ペイショト、マリア・ベターニア(以上4人は1曲目のメドレーに参加)、ジョイスとジルソン・ペランゼッタ(ピアノ)、パウリーニョ・ダ・ヴィオラとドナ・イヴォニ・ララ、北東部のヴィオラ・カイピーラ集団のオルケストラ・ディ・コルダス・ディヂリャーダス・ディ・ペルナンブーコなど多彩です。
どのトラックもすごく聴き応えがあるのですが、個人的にはフンド・ヂ・キンタルのセレーノが作った6曲目の「CALMARIA E VENDAVEL」でのエリゼッチの歌い方がとても軽やかで気に入っていますが、どんな時代のどんな曲調にも対応出来たエリゼッチの懐の深さにも感動してしまいます。
さらにこのCDにはボーナストラックが4曲分も追加されましたが、単なるボーナストラックという以上の価値がある録音が収められています。そこにもゲストが呼ばれており、トゥリビオ・サントス(ギター)、シキーニョ・ヂ・アコルデオン(アコーディオン)、マウリシオ・カヒーリョ(ギター)、さらにエリゼッチがお得意とするバーデン・パウエルの曲のカバー集ではバーデンの従兄であるジョアン・ヂ・アキーノ(ギター)らが参加しています。
エリゼッチ・カルドーゾに関して詳しくはこちらをご参照下さい。
wikipedia
このアルバムの最後に入っている曲の、バーデン本人との共演シーンの映像がありました。
『ELIZETH CARDOSO / LUZ E ESPLENDOR』(BISCOITO FINO / MPB / BF511 / 2,600円)


