Review
■リオから車で3時間、コルデイロという田舎町に生まれたショーロバンドのアルバム第1弾。この4年間リオのオフィシーナへ往復6時間かけて毎週欠かさず通った成果が見事にここに集結。メンバーは私の大好きな子供達、13歳のトランペットとカヴァキーニョ、バンドリンと7弦ギターが14歳、そして15歳のパーカッション2人と18歳のトロンボーンに2人の大人がフルートとギターで加わる。楽器を手にして数年という子供達とは思えない豊かな音色と表現力もさることながら、21世紀に生きる現代の若者達が奏でているにもかかわらず、19世紀後半ショーロが生まれた頃の古き良き時代の薫りが色濃く漂うのは驚異の一言。思わず踊り出したくなる、底抜けに明るくて楽しいスイングしまくりの彼らの演奏を聞きながら、ブラジル音楽文化の原点に触れてみて下さい。現代社会が失いかけている「何か」を、きっとこのCDがアナタの心にもたらせてくれる事でしょう。(熊本尚美)