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カエターノの詞は美しい。「詞」と言うよりはむしろ「詩」と言うほうが適切かもしれない。すべての歌詞がきれいな韻を踏み、旋律が無くてもそれ自身で美しい。ブラジルでも言葉の乱れが指摘される中、彼はあくまでも文法に忠実であり、その観点からも洗練された美しいポルトガル語といえる。そして、歌詞の内容はと言えば、歴史・政治・哲学・芸術・文化など多岐にわたり、作者のメッセージが込められ、ブラジルの姿を瑞々しく映し出したものだ。これまで何枚ものアルバムで多くの曲を発表してきたカエターノ。1967年の『ドミンゴ』から2000年の『Noites do Norte』までの歌詞が、一冊の詩集となった。この本を編集したのはリオ・デ・ジャネイロ連邦大学文学部の教授、エウカナン・フェハイス。新聞や雑誌でも活躍する詩の研究者だ。