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廃墟の街から見上げる空はやけに高く蒼かった、という文章は何度も使われてきたが、そこに佇むのは私が独断で「安住しない男」というラベルを貼ったフィトが一番ふさわしい。沈欝なオルガンが響き、電話をとれば哄笑する死神へとつながる。風をはらんで展開するファンタジックな2.De Mil Novecientos Veinte、パシ!パシ!と鞭打つサウンド。(それじゃ声をつぶすぜ、フィト)(いや俺はこれでいく)と喉元にこみ上げる苦いものを吐き出しつつ歌うタイトル曲7.悲惨なる心の街。作っては壊し壊しては作るメロディー・ラインは本質的にロックの心でもある。8.Amber Violetaの今にも壊れそうな美しさ、解放感に溢れたRock'n Rollの10.「amorの言い方は幾通りもある、君が本当にその気なら・・・」と言わんばかりにパーフェクトな11。名作とされる87年の復刻盤である。19の頃からこの世界に入り今年3月で彼は39歳。作曲家、演奏者、多くの名盤のアレンジャー、ディレクター、そして昨年は夫人の主演映画の監督も務めた。昨年末のライブツアーそして同時進行のスタジオ録音がCDになる日を皆心待ちにしている。(あも)