"); } "); }
凄い! 凄すぎる・・・。エルメートにとって全ての事象は即音楽である。昨年の日本滞在中、渋谷のレストランでストローの側面に穴を空け吹き始めてしまった。日本語の「ありがとう」という言葉にインスパイアされた曲を書き残していった。そんな感性の持ち主がフレーヴォやマラカトゥを演るとこうなってしまうのか・・・。 彼の13人の孫とブラジルを代表するサックス奏者ヴィトル・アシス・ブラジルに捧げられた全14曲の本作は、エルメート・イ・グルーポとしては12年ぶりのアルバムとなるが、本来は1990年頃に同じタイトルでリリースされるはずだった。ところがその時は何故か実現に至らず、昨年23年ぶりの来日公演を果たしたメンバーで、帰国後一気に録音されたものである。ゲストも多彩で、エルメートの一番下の弟エリシオは、何とバスの車掌として働いていたらしいが、ギターで参加。そしてベーシストのイチベレ率いる、イチベレ・オルケストラ・ファミリアが加わることで、エルメートの世界により一層際限の無い宇宙観が深まる。毎度のことながら、フライパンやらコップに入れた砕いた飴やら、エルメートらしい楽器?があちこちに使われている。封を開けてCDを取り出すと、来日時に息子のファビオが使っていた得体の知れない小道具たちが見られるよ!「次は身体を使った音だけでCDを作りたいよ。」と言っていたエルメート。ますますもって楽しみである。(荒井めぐみ) 奇才?鬼才?天才?変人?エルメート4年ぶりの新譜。昨年リオで一緒に演奏する機会に恵まれ、帰国後に彼の“日めくり楽譜集”=『カレンダリオ・ド・ソン』から、ライヴの時に毎回その日付で書かれた曲を演奏している私がご紹介しましょう。12年ぶりにグループの録音だが、弟エリジオがギターと「叫び声」で、息子ファビオもパーカッション他(!?)で参加。そしてベーシストのイチベレが率いるオルケストラの若手メンバーの抜擢も見逃せない。管も弦もみな巧いっ!!この国籍を超えた地球音楽をちゃんと消化して身体で表現している。エルメートがその場で思いつくアイデアに、即座に反応出来るミュージシャン達に拍手喝采!数十年後、彼らが熟した頃には一体どうなってるんだろう?またもやブラジルという音楽大国の底深さを感じさせられた。 中身はと言うと、これはもう期待を裏切る事のないエルメート・ワールド。色んなモノ(楽器?)も登場。13人の孫とサックス奏者ヴィトル・アシス・ブラジルに捧げられ、それぞれの名前が付いた曲の中で私が一番気に入ったのはピッコロを用いた3。特別ゲストには押すと音が鳴る人形と木靴、すっごくカワイクておかしいの。これはマジで演奏してみたい!楽しみが減ってはいけないので中身についてはこれくらいにして。彼の音楽は中心から外側へと広がりどんどん壊れていきそうだが、実はその内側にとても堅い核を抱えている。いびつだけど美しい淡水真珠のよう。(熊本尚美)