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ハウル・セイシャスは勝新だ。しかも凄い事に水原宏でもあるしチャーリィ・パーカーだったりもする。死後10余年を経た現在もなおブラジル人(60代〜10代)の頭ん中で永遠に鳴り続けるロックンロール。分かり易く言うと、あの時代にカエターノ盛り上がって聴いてた(評価してた)連中なんて基本的には「明日のために私たちも社会的意識(チョットだけ反体制というやつ)を持たなくちゃ!」と明日の飯で頭を悩ます必要のない人たちか単なる音楽バカのどっちかだ。そんな時に(現在でも)ボトムを支え続けていたのがホベ・カルを初めとするジョーヴェン出身勢だとするとちょうどその中間に位置するのがハウルって事。そんなハウルのカヴァー集を21世紀一発目に持ってきたゼー・ハマーリョはエライ!人気実力ともにピカ一の凄い奴がどんなに上手く演ろうとも僕たちが『座頭市』のリメイクを絶対に認めないのと同じで、出来が良ければ良いほど酷評されるだろうし、絶対に「これって最高やん!」って彼の地で大声で言える環境なんてのはまず無い。そうと分かっていて本作に取り組んだ彼とプロデュースも務めたホベルチーニョ・ジ・へシーフェは本当にエライ!!ノルチ男の気骨を感じる。作品全体から強烈にロックンロールが迸る。故人に向けた自作も泣ける。それにしても僕たちはいつからロックンロールを無くしてしまったんだろう?無くした物が何か知りたいならこれを聴けばいい。そしてロックンロールを無くした地図に無い国に住む人たちはこの先いったい何処に向かって歩いて行くんだろう?(ミツオ)